死神執事と、トラブルメーカーな私の話
手を伸ばし哨の髪に触れる。

黒く艶やかな髪は、指先に引っかけて持ち上げるとさらりとこぼれ落ちていく。


「ほんと」


「・・・・・・というわけで、私は今日パーティーに参加するから」


「ちょっと待て」


指先に残った髪をクイと引っ張る。


「ちょと、引っ張らないでよ!」


「あんたがバカなこと言ってるからだろ。
怪我してんだから行くなよ。人の話聞いてんの?」


「そっちこそ人の話聞いてるの?
家にはいれないって言ってるでしょ」
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