死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「だからってそんな足で行く馬鹿がいるかよ。
画鋲が足に刺さってたんだぜ」


哨が唇を噛む。


「・・・・・・お願いよ。行かせて」


ハロスの服の袖を掴み、顎を引いて上目遣いに見上げる。

普段は絶対にこんなことはしないが、背に腹は変えられない。使えるものはこういう時に使っておかないと。


「・・・・・・で、まさかそれが俺に効くと思ってないよな?」


「・・・・・・っ」


哨の顔が赤く染まる。

普段やらないことをハロスの前でした分、羞恥心は大きい。
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