死神執事と、トラブルメーカーな私の話
トラブル発生
「ーーで、もう一回聞くけど、やっぱりパーティーに行くわけ?」
午後6時。
7時から始まるパーティーのため、黒を基調としたドレスに着替えた哨に、ハロスが憮然といった。
「何回言わせたらわかるの。行くって言ってるでしょ」
机の上に並べられたイヤリングやらネックレスやらをしかめっ面で睨みながら、哨が答える。
「着たくもないドレス着て、つけたくもない金属をつけるぐらいなら、行かなくていいんじゃねえの?」
シルバーのネックレスを指先ですくい上げながら、ハロスが哨の背後に回り込む。
「それでもここにいるよりはマシよ」
「じゃあ俺と話しながら夜を迎えるのは?」