死神執事と、トラブルメーカーな私の話
哨の斜め後ろを、ハロスが歩く。


揺れる黒髪から目をそらし、ハロスは学校の敷地内をぐるりと見回した。


パーティーのためか、ちらほらと他のドレス姿の女子やスーツの男子も見える。


皆上品で、それでいて傲慢な振る舞いが目につく。


「こう見ると、あんたって綺麗だな」


「」

哨が振り向く。何かを言いかけ、しかし口を閉じて再び前を向いた。
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