死神執事と、トラブルメーカーな私の話
昇降口を離れ、体育館に続く廊下を歩く。

鈍い足の痛みを感じ始めながら、哨は顔色を変えずパーティー会場へ向かう。


「・・・・・・中では、ちゃんと執事らしくしてよね」


「・・・わかってる」


背後の低い声を聞き、哨は安堵の息を吐いた。


体育館の入り口に着き、扉の両端に立っていたスーツの男二人が頭をさげる。

会釈で返しながら、哨はパーティー会場へと足を踏み入れた。
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