死神執事と、トラブルメーカーな私の話
振り向くと、やはりいつもの取り巻きを連れて姫華が立っていた。

大きく肩の露出した淡いピンク色のドレスに、イヤリングやネックレスをつけている。

女性らしい可愛さが滲み出ていた。



「今晩わ。昨日ぶりね」


真っ赤な唇が動く。

哨は体の向きを変え、微笑を浮かべた。


「今晩わ。

昨日は会話の途中に失礼してごめんなさい。車を待たせていたもので」

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