死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「そうね・・・いつも通り、9時のパーティー終了時間までいようと思っていたわ。
なぜ?」


「ふうん、いつも大して誰とも喋らないのに最後までいるのね。

執事さんも疲れるでしょうに」


唇の端をつり上げ、姫華が哨の後ろのハロスに目をやる。


「ねえ、あなたさえよければいつでも私の屋敷に来ていいのよ?

今の主人よりいい主人に出会えるし、退屈はさせないわ」


甘ったるい声に、上目遣い。

男なら落ちるであろう動作に、ハロスは。
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