死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「残念ながら、今の主人の執事であることを誇りに思っているので。

他の人の執事になることは一切考えておりません」


嫌味なほどにっこり笑って、揺るぎない口調で答える。

姫華の顔が一瞬引きつるが、すぐに笑みを浮かべて取り繕った。


「ーーそう。

主人が主人なら執事も執事ね。まあ、気が変わったらいつでも来なさい。あなたなら雇ってあげてもいいわ。

それじゃあ、ご機嫌よう、お二人さん」

取り巻きを連れて去っていく姫華と取り巻きを眺めながら、ハロスが鼻をならす。


「だから行かねえつってんだろ。変わんねえよ」
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