死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「世界を動かしている人なんていないわ。
いるとしても、『お金持ち』だけじゃない。
その下で働いている『貧乏人』もよ。

頭がいいのは高額なお金を払って優種な先生の授業を受けているから。

あなたはよっぽど『貧乏人』が嫌いなのね」


カイトの目が細まる。正面から睨まれ、私は微かに顎を上げた。


「何?偽善者のつもりかよ。
・・・・・・・・・うっざ」

「・・・あなたがそう思いたいなら思っていればいいわ」

舌打ちをして、カイトが私に歩み寄る。

すれ違う瞬間、耳元で低く吐き捨てた。





「『呪い子』のくせに」
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