死神執事と、トラブルメーカーな私の話
ーーーー息が、止まるかと思った。

一瞬視界が真っ暗になる。



私は、呪い子じゃない。



そう言おうとしたのに、口から漏れたのは震えた息だけだった。

鼓動が早くなる。

胸が苦しい。

息をするのが辛い。


ーーーー私は



『お前は、まるで『呪い子』ね』



あの時の声を思い出し、私は思わず目をつむった。
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