死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「っ・・・・」


怪我をした足を踏みにじられ、哨は喉まで出かかった声を、歯を食いしばり飲み込んだ。


「それで?あのハロスっていう執事はどうなの」


昨日と今日の報告をした後、綾は話題を変えた。


「・・・執事は、ちゃんと、仕事をしてくれています。特に・・・問題はありません」


「ふうん。どうせお前から離れるのにね。かわいそうに」


嘲笑を浮かべ、綾は足に力を入れて冷めた目で哨を見下ろす。


「全く、お前さえいなければ私がもっと楽できたのに」
< 220 / 284 >

この作品をシェア

pagetop