死神執事と、トラブルメーカーな私の話
辛辣な言葉に唇を噛み締める。


「トラブルばっかり呼び寄せて、周りを不幸にする人間の執事なんて普通願いさげなのにね。あの執事もどういう神経してるんだか」


「彼は普通の人です。・・・別に、変なところはありません」


綾の言葉に、思わず哨は口を開いた。

しかし綾はそれが気に入らなかったようで、眉を寄せ舌打ちをした。

そして火かき棒で哨の脇腹を殴る。


「ーーっう、・・・く・・・っっ」

「口答えするんじゃないわよ、ガキが」
< 221 / 284 >

この作品をシェア

pagetop