死神執事と、トラブルメーカーな私の話
悠は服をはたきながら立ち上がった。

「天川さんはいいの?貧乏人を助けて、クラスメイトとかからいじめられない?」

「さあ、わからないわ。けどあのまま見過ごすのだけは嫌だったもの。
・・・・・・篠原さんは、どこのクラス?」

「俺はB組。天川さんはD組だったよね」

「・・・・・・そんなことまで知られてるのね」

「有名だから」

「そんなに?」

「いろんな意味で、ね」

少し困ったような笑い方で、何を言いたいのかわかった。
< 24 / 284 >

この作品をシェア

pagetop