死神執事と、トラブルメーカーな私の話
9:00 裏山
 
「おーい、ハロス」

数回聞いたことのある声に、ハロスは振り向いた。

「・・・・・・誰だっけ」

見たことのある顔だが名前が思い出せない。確か自分と同じ執事だった気がする。

「またかい。前も言ったじゃないか。
あんたの主人のクラスメイトの執事だよ」

「・・・・・・で、名前は?」

「コウ」

「ああ、あんたか」

哨の執事になってこの裏山に来るようになってから、何度か話したことがある。

サバサバとしてて気を使わなくていいので、同じ空間にいても楽だった。
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