死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「・・・・・・で、何?」

「いや、見かけたから声かけただけ」

「なんだよ」

そっけないハロスの反応に、コウが楽しそうに笑う。

「はは。
最近調子はどう?」

「別に。ふつー。
主人の世話に忙しいな」

「あー、あんたんとこの主人は大変らしいからね。
俺達執事の間でも有名だよ」

風が吹く。

木の葉が乾いた音を立てた。
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