死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「・・・いいタイミングで来てくれたわね」


昇降口でハロスが外履を取り出すのを見ながら、哨が小声で囁く。


「耳がいいもんでね」


同じく囁きで言い返しながら、ハロスは外履を床に揃えて置き、「どうぞ」と微笑む。

哨はちらりとハロスを横目に見、揃えて置かれた靴に視線を落とす。

かすかにためらう素振りを見せ、そして控えめに口を開いた。

「ありがとう。



・・・・・・助かったわ」
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