死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「おい・・・・・・どうした?」


急な主人の行動に、ハロスが訝しむような声を出す。


「・・・・・・っ・・・」


哨はそれには答えず、片手を床についたままそ己の右足の靴に手をかけた。

そのまま唇を引き締め、何かに耐えるように息を詰める。


「ーーーーっ!」

ズルリ、と靴から足を引き抜く。


そしてストッキングを履いた足の裏側から、ポタリと一滴、血が落ちた。
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