死神執事と、トラブルメーカーな私の話
廊下を歩き、階段を上り、誰にも見られることなくなんとか哨の部屋に辿り着く。

哨を抱えたまま靴を持っていない手で器用に扉を開け、足で閉じて中に入る。


「ベッドでいいよな」

「あ・・・、うん」


頷いた哨をベッドの上に下ろし、靴を床に置く。


「消毒液とか持ってくるから、ストッキング脱いで待ってろ。


・・・・・一人で脱げないようなら、手伝うけど?」

「・・・っ脱げるわよ!」

声を震わせて言った哨に肩をすくめ、ハロスは廊下に出た。 

< 55 / 284 >

この作品をシェア

pagetop