死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「ーーで?怪我の理由は?」

救急箱を持って戻ってきたハロスの開口一番が、これだった。

「・・・・・・・・・」


何も言わない哨を見て、ハロスは床に置いた靴を手に取ろうとした。

「ちょ・・・」

靴を取り返そうと伸ばしてきた哨の手は片手で掴み、無視する。



哨が怪我をしているのは右足裏。ならば靴に原因があると思い哨の右足の靴を手に取る。

靴をひっくり返してみるが不審な点は見当たらなかった。
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