死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「・・・・・・画鋲、って・・・。
何でこんなものが・・・」


ベッドに座っている哨を見上げる。


自分の体を支えるようにして両腕を組んでいた哨は、ハロスと目が合うと視線を逸らした。


固く引き結ばれた唇は、何かを耐えているようで。


ハロスは哨から画鋲へと目を落とし、深く息を吐いた。





「・・・・・・あんた、足に画鋲が刺さったまま学校から家まで帰ってきたのか」

< 58 / 284 >

この作品をシェア

pagetop