死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「・・・・・・・・・・・・」


哨は何も言わない。

ハロスは救急箱を引き寄せ、哨の右足に触れた。


「治療するぞ」

びくりと体を震わせた哨が、少し間をおいて頷く。


「足の裏だから、うつ伏せになれ。その方がやりやすい」




反論もせずベッドにうつ伏せに寝転んだ主人を見て、ハロスは小さく溜息をついた。
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