死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「話せよ。全部」


ベッドに座り、自分の膝の上に哨の右足を置きながらハロスが言う。


「・・・・・・・靴を履くときは、気づかなかったわ」


うつ伏せの格好でクッションを抱きながら、哨はぽつりぽつりと話し出した。


「気づいたのは靴に足を入れた瞬間。
・・・・・・痛かったわ」


「当たり前だろ、画鋲が刺さってんだから」
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