死神執事と、トラブルメーカーな私の話
ハロスは、白い足に浮かぶ赤い傷口に視線を落とした。


画鋲の針が突き刺さったまま歩いた故の、足の傷。

普通の人間なら直視できないほどの傷口。



赤い雫が肌の上をゆっくりと伝う。



(あの時・・・・・・気づいていれば)


目を背けたくなるような光景に、一抹の後悔が胸をよぎった。
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