副社長には内緒!〜 Secret Love 〜

嫌いになりたい!

「香織、いらっしゃい」
日曜日、莉乃の家にやってきた香織に笑顔を向けた。

「これ、ランチ買ってきた。アビスのサンドイッチ」
香織は袋を見せると、その紙袋を莉乃に渡すと慣れた様子で部屋の中に足を踏み入れた。

「ありがとう、久々。嬉しい」
莉乃は受け取ると、キッチンに向か食器棚に手を伸ばした。

「香織、何飲む?」

「コーヒー、ホット」

「了解」

香織は、慣れた手つきで、オーディオの音楽を変えるとソファに座った。

「香織、今日弘樹さんいいの?」

「大丈夫。仕事にも少し行くって言ってたし」

「食べよっか」
莉乃は、香織の買ってきたサンドイッチとコーヒーをお盆に乗せて持ってくると、テーブルに並べた。

「手を洗ってくるね」

「うん」

香織が戻り、席に座ると、「いただきます!」 と二人はサンドイッチに手を伸ばした。

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