副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
俺じゃあお前を守れない?
誠はやっと会議を終え、副社長室に戻るとホッと息を吐いた。
(きちんと帰ったな)
莉乃のいない部屋を見て、安堵して自分のデスクに座り鍵の付いた引き出しを開けると一通の封筒を取り出した。
【溝口総一郎の件】
その文字を少し見た後、誠は丁寧に封を切ると中から何十枚もの報告書を取り出した。
経歴や、事件の概要、裁判記録など確認した。
(少し前に出ているのか……)
誠はパサリと報告書を机に置くと、大きく息を吐いた。これで確実に莉乃はまた危険がゼロでなくなったことを示していた。
(それにしても……莉乃に聞いていたより内容が随分軽いな……これも弁護士の力か……)
たぶん金に物を言わしたのだろう、力のある弁護士を雇い莉乃達家族にも旨い事話を進めただろう報告書の内容に、誠は辟易とした。
静かだった副社長室に内線がなり、誠は少しおどろいて受話器を取った。
「はい」
「警備室です!」
慌てた声と警備室という言葉に、誠は瞬時に嫌な予感がした。
「どうした?!」
「会社の前で、男が……!秘書の水川さんに!」
(やっぱり!!)
そこまで聞いて、誠は受話器を頬り投げて走り出した。
(きちんと帰ったな)
莉乃のいない部屋を見て、安堵して自分のデスクに座り鍵の付いた引き出しを開けると一通の封筒を取り出した。
【溝口総一郎の件】
その文字を少し見た後、誠は丁寧に封を切ると中から何十枚もの報告書を取り出した。
経歴や、事件の概要、裁判記録など確認した。
(少し前に出ているのか……)
誠はパサリと報告書を机に置くと、大きく息を吐いた。これで確実に莉乃はまた危険がゼロでなくなったことを示していた。
(それにしても……莉乃に聞いていたより内容が随分軽いな……これも弁護士の力か……)
たぶん金に物を言わしたのだろう、力のある弁護士を雇い莉乃達家族にも旨い事話を進めただろう報告書の内容に、誠は辟易とした。
静かだった副社長室に内線がなり、誠は少しおどろいて受話器を取った。
「はい」
「警備室です!」
慌てた声と警備室という言葉に、誠は瞬時に嫌な予感がした。
「どうした?!」
「会社の前で、男が……!秘書の水川さんに!」
(やっぱり!!)
そこまで聞いて、誠は受話器を頬り投げて走り出した。