副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「すみません、一応状況を確認したいので、署までご同行いただけますか?」
警察の声に莉乃はようやく誠の腕から顔を上げた。
「…はい」
そこで誠に抱きしめられている事に気づき、莉乃はそっと誠の胸を押すと立ち上がろうとしたが、めまいを覚えてふらついた。
そんな莉乃を支えると、誠は警察に名刺を渡すと、
「彼女は私の秘書です。一緒に行きます」
そう言うと、周りを見渡し集まった社員に、
「騒がせたね。あまり大事にしないように頼む」
と声を掛けけると、莉乃の肩を抱いた。
莉乃は今度はそんな誠を拒否することなく、呆然と言われるままになっていた。
その言葉でざわついていたその場は、静寂に包まれ、パトカーの赤色灯がクルクルと回っているのが今の現状を物がっていた。
警察での事情聴取の合間、
「莉乃!大丈夫か」
慌てた様子で年配の男女が走ってくると、女性が莉乃を抱きしめて涙を流した。
「お父さん、お母さん……」
「莉乃また……」
莉乃の呟きごと抱きしめるように、莉乃をギュッと強く抱きしめた。
「お母さん……」
「怪我がなくて本当によかった」
ホッと一息吐くと、両親は側にいた誠に気づき声をかけた。
「この方は?」
「ご挨拶が遅れました。わたくし莉乃さんの上司で長谷川と申します」
と誠は父親に名刺を差し出すと、頭をゆっくりと下げた。
警察の声に莉乃はようやく誠の腕から顔を上げた。
「…はい」
そこで誠に抱きしめられている事に気づき、莉乃はそっと誠の胸を押すと立ち上がろうとしたが、めまいを覚えてふらついた。
そんな莉乃を支えると、誠は警察に名刺を渡すと、
「彼女は私の秘書です。一緒に行きます」
そう言うと、周りを見渡し集まった社員に、
「騒がせたね。あまり大事にしないように頼む」
と声を掛けけると、莉乃の肩を抱いた。
莉乃は今度はそんな誠を拒否することなく、呆然と言われるままになっていた。
その言葉でざわついていたその場は、静寂に包まれ、パトカーの赤色灯がクルクルと回っているのが今の現状を物がっていた。
警察での事情聴取の合間、
「莉乃!大丈夫か」
慌てた様子で年配の男女が走ってくると、女性が莉乃を抱きしめて涙を流した。
「お父さん、お母さん……」
「莉乃また……」
莉乃の呟きごと抱きしめるように、莉乃をギュッと強く抱きしめた。
「お母さん……」
「怪我がなくて本当によかった」
ホッと一息吐くと、両親は側にいた誠に気づき声をかけた。
「この方は?」
「ご挨拶が遅れました。わたくし莉乃さんの上司で長谷川と申します」
と誠は父親に名刺を差し出すと、頭をゆっくりと下げた。