副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
守る権利をください!
莉乃は朝そっと誠の家を出た。
まだ静かな町をゆっくりと、朝日を浴びながら家へと向かった。
(何も言わずにでてきちゃった……。でも……いろいろ限界だよ……)
ポタリとまた零れ落ちた涙を、グイっと指で拭うと明るくなってきた空を見上げた。
莉乃はなんとか着替えて、いつも通りの服装に着替えて、腫れてしまった目を隠すようにメガネをかけた。
そんな中、会社に行くと多くの視線と、小さく呟かれる声をあちらこちらから聞こえた。
(もう昨日の事が噂になってるんだよね……)
莉乃は少し俯きながら、小走りにエレベーターへと向かった。
「水川さん、おはよう」
今まで話したことのないような人からも挨拶をされ、改めて副社長のすごさを思い知った。
秘書課に入りいつもお通り挨拶をして、早々に副社長室に行こうとしたところを、室長に呼び止められた。
「水川さん、君副社長と結婚するんだって?」
「はあ??」
あまりの衝撃に莉乃は気の抜けた返事をして唖然と室長を見た。
「なんの話ですか?」
「え?違うの?もっぱらの噂だけど」
室長は戸惑ったような顔をして、肩をすくめた。
(どこをどうとったらそうなるの?副社長の耳に入らない事を祈るしかないよね……)
「全くそんな話はありません」
それでだけ言うと、莉乃は副社長室に向かった。
まだ静かな町をゆっくりと、朝日を浴びながら家へと向かった。
(何も言わずにでてきちゃった……。でも……いろいろ限界だよ……)
ポタリとまた零れ落ちた涙を、グイっと指で拭うと明るくなってきた空を見上げた。
莉乃はなんとか着替えて、いつも通りの服装に着替えて、腫れてしまった目を隠すようにメガネをかけた。
そんな中、会社に行くと多くの視線と、小さく呟かれる声をあちらこちらから聞こえた。
(もう昨日の事が噂になってるんだよね……)
莉乃は少し俯きながら、小走りにエレベーターへと向かった。
「水川さん、おはよう」
今まで話したことのないような人からも挨拶をされ、改めて副社長のすごさを思い知った。
秘書課に入りいつもお通り挨拶をして、早々に副社長室に行こうとしたところを、室長に呼び止められた。
「水川さん、君副社長と結婚するんだって?」
「はあ??」
あまりの衝撃に莉乃は気の抜けた返事をして唖然と室長を見た。
「なんの話ですか?」
「え?違うの?もっぱらの噂だけど」
室長は戸惑ったような顔をして、肩をすくめた。
(どこをどうとったらそうなるの?副社長の耳に入らない事を祈るしかないよね……)
「全くそんな話はありません」
それでだけ言うと、莉乃は副社長室に向かった。