副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
莉乃は着替えてヒールの音をさせてエレベーターに向かった。
久しぶりに履いたワンピースのスカートが揺れていた。
「莉乃こっち!」
「香織。いきなりごめん」
「大丈夫。それよりスカート履いてる莉乃久しぶりに見た。」
香織は嬉しそうに声を上げた。
「もう、当分怯える相手いなくなったからね」
莉乃はカウンターに座ると香織に笑顔を向けた。
「そっか。捕まったんだよね。よかった」
「本当によかったよ」
ホッとした表情を莉乃は見せた。
「よく似合ってるよ。ワンピース。昔よりきれいになった気がする」
「ありがとう、ビール奢るよ」
とふざけたようにおどけて笑った。
「莉乃……大丈夫?アイツの事じゃなく、誠さんでしょ?その空元気」
香織は見透かしたように言うと、莉乃をジッと見た。
「……敵わないな」
莉乃は観念したように、笑顔が消えた。
「昨日も助けてくれたの誠さんなんでしょ?」
「うん、でも、でも……どうしてもその他大勢にはなれない。私には遊びの恋愛はできない。今日も、女の人来たんだけど、もう見たくないの。誠が女の人といるところ」
莉乃は、手で顔を覆った。
「会社……辞めようと思って。仕事もひと段落ついたし、昨日の件で変な噂も立っちゃったし。いい機会だから、違う所で心機一転しようかなって」
莉乃は寂しそうな笑顔を見せた。
久しぶりに履いたワンピースのスカートが揺れていた。
「莉乃こっち!」
「香織。いきなりごめん」
「大丈夫。それよりスカート履いてる莉乃久しぶりに見た。」
香織は嬉しそうに声を上げた。
「もう、当分怯える相手いなくなったからね」
莉乃はカウンターに座ると香織に笑顔を向けた。
「そっか。捕まったんだよね。よかった」
「本当によかったよ」
ホッとした表情を莉乃は見せた。
「よく似合ってるよ。ワンピース。昔よりきれいになった気がする」
「ありがとう、ビール奢るよ」
とふざけたようにおどけて笑った。
「莉乃……大丈夫?アイツの事じゃなく、誠さんでしょ?その空元気」
香織は見透かしたように言うと、莉乃をジッと見た。
「……敵わないな」
莉乃は観念したように、笑顔が消えた。
「昨日も助けてくれたの誠さんなんでしょ?」
「うん、でも、でも……どうしてもその他大勢にはなれない。私には遊びの恋愛はできない。今日も、女の人来たんだけど、もう見たくないの。誠が女の人といるところ」
莉乃は、手で顔を覆った。
「会社……辞めようと思って。仕事もひと段落ついたし、昨日の件で変な噂も立っちゃったし。いい機会だから、違う所で心機一転しようかなって」
莉乃は寂しそうな笑顔を見せた。