副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
チラッと2人の方を見ると、誠の手招きに気づき二人は誠たちの元へと向かった。

「このあとなんだけど、ランチしようかと思うんだけど、何がいい?夜はせっかくだからフレンチはどう?」
誠はレストランの案内を見ながら、膝を組んで言った。
「私たちはなんでも大丈夫なので、もう全部お任せします。ね、莉乃?」
香織は莉乃を見た。

「はい」

「じゃあ、ランチのあとぐらいに部屋に入れるだろうから、そのあと、スパに行って、エステ行って、その後、遅めのディナーにするか?」
誠の言葉に弘樹も「そうだな」と頷いた。



莉乃と香織は元いた席に戻ると、
「改めて思うけど……私達でいいのかなって不安にならない?」

「そうだね……」
香織の問いに、莉乃は誠をそっと離れた所から見つめた。

(本当に私でいいの?)

そんな不安が莉乃の心の中に広がった。
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