副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「まあ、幸運を祈るよ。これが、とっかえひっかえ女を変えてた男だと思うと、悪いけど笑えてくるわ」
弘樹は苦笑しながら言った。

「よく言うよ。お前だって、香織ちゃんに手を出すの躊躇してたくせに」

「まあ……な……。惚れた男の方が弱いんだよ。結局。お前は一生本気の恋愛がわからないと思ってたけど、俺も嬉しいよ。こんなお前を見られて」

そんな弘樹の言葉に、誠も笑顔を向けた。

「さあ、そろそろ帰って来るだろ?着替えに一度戻るか」

「そうだな」


誠はまだ莉乃は帰っていないだろうと、カードキーで部屋を開けて部屋に入った。


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