副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「……わた……しが子供すぎる……から?」

「え??何が?」
誠は困惑した表情を見せて莉乃を見た。


「私に……触れてくれ無いのは、やっぱり、今までの……人と比べて……魅力が……」
そこまで言ったところで、誠の言葉で莉乃の言葉を遮られた。

「違う!……違うよ。莉乃……」
誠は頭を下げ脱力したように言うと、大きく息を吐いた。

「え……?」
莉乃は涙の溜まった瞳で誠を見上げると、誠はギュッと莉乃の肩に頭を埋めた。

「そんなわけないだろ……今日この部屋に入ってから、理性を殺すのにどれだけ苦労してるか……。ドレス姿も、綺麗な背中も。そして、そんなバスローブ姿で風呂から出てきて、俺がどれだけ……」

そこまで言うと誠は莉乃の瞳を見た。

「莉乃はまだ、こないだの件ががあるし怖いかなって……。昼間のドレスの時だって不安そうだったし……。俺だって余裕ないんだよ。旅行中に拒否されたら、明日に引きずるかなとかいろいろ考えたら怖くなったんだよ」


誠は観念したように言った。

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