副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
その後、莉乃は千堂と共に社長室に向かった。
「失礼します」
千堂が声をかけ社長室に入ったのを確認すると、莉乃も一礼すると千堂の後に続いた。
「水川さんから了承いただきました」
「そうか。ありがとう」
莉乃はまじかで見る社長にドキドキしながら微笑みを浮かべた。
「本日は、よろしくお願いいたします」
「こちらこそ急に悪かったね。副社長は大丈夫だったかい?」
(やっぱり似てるな……。この笑顔も雰囲気も)
仕事で一緒になることはあるが、そんなに近くで会話することは少なかった。
年よりも若く見え、まだまだ現役という雰囲気が漂っていた。
「はい。大丈夫です」」
「そうか」
社長の言葉に続けて、千堂が、
「下に車を回してありますので行きましょう」
千堂は社長を促すと莉乃を見た。
車に乗り込み、店に向かう車内で社長に声を掛けられ、莉乃は慌てて社長を見た。
「水川君。副社長とはうまくやれているか?ここだけの話……最近どうだい?」
「はい。精力的に仕事に集中されておいでです」
莉乃の言葉に、社長は少し表情を和らげると、
「まあ、仕事はアイツはきんとするだろうな。それより……女性関係の方はあいかわらずかな?」
社長の意図することがわかり、自分の事も言われている様な気持ちと、見合いの話が思い出されて莉乃は返事に詰まった。
「……最近は特に以前の様な事はないかと思います」
なんとか無難な答えを見つけると、莉乃はホッと気を吐いた。
「ならよかった。水川君の件は聞いてるけど、急にそんなに綺麗になったらアイツの悪い癖がでたら……と心配していたんだ」
「いえ!そんな……」
少し上ずってしまった声がバレたかと莉乃は焦ったが、社長は気づく様子もなくあははと笑った。
(付き合ってます。なんて到底言えないな……)
莉乃は微笑みだけを浮かべた。
「失礼します」
千堂が声をかけ社長室に入ったのを確認すると、莉乃も一礼すると千堂の後に続いた。
「水川さんから了承いただきました」
「そうか。ありがとう」
莉乃はまじかで見る社長にドキドキしながら微笑みを浮かべた。
「本日は、よろしくお願いいたします」
「こちらこそ急に悪かったね。副社長は大丈夫だったかい?」
(やっぱり似てるな……。この笑顔も雰囲気も)
仕事で一緒になることはあるが、そんなに近くで会話することは少なかった。
年よりも若く見え、まだまだ現役という雰囲気が漂っていた。
「はい。大丈夫です」」
「そうか」
社長の言葉に続けて、千堂が、
「下に車を回してありますので行きましょう」
千堂は社長を促すと莉乃を見た。
車に乗り込み、店に向かう車内で社長に声を掛けられ、莉乃は慌てて社長を見た。
「水川君。副社長とはうまくやれているか?ここだけの話……最近どうだい?」
「はい。精力的に仕事に集中されておいでです」
莉乃の言葉に、社長は少し表情を和らげると、
「まあ、仕事はアイツはきんとするだろうな。それより……女性関係の方はあいかわらずかな?」
社長の意図することがわかり、自分の事も言われている様な気持ちと、見合いの話が思い出されて莉乃は返事に詰まった。
「……最近は特に以前の様な事はないかと思います」
なんとか無難な答えを見つけると、莉乃はホッと気を吐いた。
「ならよかった。水川君の件は聞いてるけど、急にそんなに綺麗になったらアイツの悪い癖がでたら……と心配していたんだ」
「いえ!そんな……」
少し上ずってしまった声がバレたかと莉乃は焦ったが、社長は気づく様子もなくあははと笑った。
(付き合ってます。なんて到底言えないな……)
莉乃は微笑みだけを浮かべた。