副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
プライベートってなに?
莉乃は家に帰ると、いつも通りシャワーを浴び、着替えるとパソコンを開いた。
しかし、全く頭に入らなかった。
(誠のお見合いの話。千堂さんの言葉……。あーもう訳が分からない!)
混乱する頭をどうすることもできず、莉乃はパソコンを閉じて小さくため息をついた。
そして誠に連絡していない事に気づき、携帯を出すと少し悩んでから指を動かした。
【少し前に帰ってきたよ】
すぐに既読がついたことから、連絡を待っていてくれた?と少し嬉しくなったが、本当に?と不安もあった。
【おかえり。飲みすぎてないか?】
【仕事はきちんとわきまえてるよ。大丈夫。全然酔ってないよ】
【ならよかった。莉乃は酔うと無防備になるから。また明日な。おやすみ】
【おやすみ】
莉乃はお見合いの話も、特に誠に変わった様子もない事に、安堵なのか苛立ちなのか複雑な思いでごちゃごちゃになり、ソファーにポンと携帯を置いた。
「なんかな……」
ぼそりと自分の声が、無音の部屋に響きむなしさを感じた。
(誠の気持ちを疑ってるわけじゃない。でも、誠には会社がある。それは受け入れないといけない事だよね……。東洋商事のご令嬢。お嬢様か。私とは別世界だよね……)
しかし、全く頭に入らなかった。
(誠のお見合いの話。千堂さんの言葉……。あーもう訳が分からない!)
混乱する頭をどうすることもできず、莉乃はパソコンを閉じて小さくため息をついた。
そして誠に連絡していない事に気づき、携帯を出すと少し悩んでから指を動かした。
【少し前に帰ってきたよ】
すぐに既読がついたことから、連絡を待っていてくれた?と少し嬉しくなったが、本当に?と不安もあった。
【おかえり。飲みすぎてないか?】
【仕事はきちんとわきまえてるよ。大丈夫。全然酔ってないよ】
【ならよかった。莉乃は酔うと無防備になるから。また明日な。おやすみ】
【おやすみ】
莉乃はお見合いの話も、特に誠に変わった様子もない事に、安堵なのか苛立ちなのか複雑な思いでごちゃごちゃになり、ソファーにポンと携帯を置いた。
「なんかな……」
ぼそりと自分の声が、無音の部屋に響きむなしさを感じた。
(誠の気持ちを疑ってるわけじゃない。でも、誠には会社がある。それは受け入れないといけない事だよね……。東洋商事のご令嬢。お嬢様か。私とは別世界だよね……)