副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
定時をすぎ、莉乃はざわつく気持ちをなんとか押し込め誠のデスクまで来た。
「副社長、あと何かありますか?」
「特に大丈夫だ。上がって」
笑顔で答えた誠に、莉乃はイラっとした気持ちを抑えられなかった。
「副社長は今日はこれから何を?」
誠の顔を見ることなく、聞いた。
「え?」
誠は驚いた表情を莉乃に見せた。
(しまった!余計な事を)
「いえ、何でもありません。ではお先に失礼いたします」
そう言うと、莉乃は踵を返した。
「水川……おい!莉乃!」
その声を後ろに聞きながら、莉乃は副社長室を後にした。
秘書課まで小走りに行くと、給湯室でコップにお茶を入れると一気に飲んだ。
「どうしました?水川さん」
後ろから聞こえた声に、ビクリとしたが振り返ることができず、
「あ……いえ……なんでもありません」
「そんな風にはみえないだろ」
敬語をなくした千堂の言葉に、莉乃はギュッと唇を噛んだ。
その時扉の開く音がして、後ろから後ろから低い声がした。
「水川さん」
「副社長、あと何かありますか?」
「特に大丈夫だ。上がって」
笑顔で答えた誠に、莉乃はイラっとした気持ちを抑えられなかった。
「副社長は今日はこれから何を?」
誠の顔を見ることなく、聞いた。
「え?」
誠は驚いた表情を莉乃に見せた。
(しまった!余計な事を)
「いえ、何でもありません。ではお先に失礼いたします」
そう言うと、莉乃は踵を返した。
「水川……おい!莉乃!」
その声を後ろに聞きながら、莉乃は副社長室を後にした。
秘書課まで小走りに行くと、給湯室でコップにお茶を入れると一気に飲んだ。
「どうしました?水川さん」
後ろから聞こえた声に、ビクリとしたが振り返ることができず、
「あ……いえ……なんでもありません」
「そんな風にはみえないだろ」
敬語をなくした千堂の言葉に、莉乃はギュッと唇を噛んだ。
その時扉の開く音がして、後ろから後ろから低い声がした。
「水川さん」