副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
そっとディスプレイ画面に触れると、

着信 3
メッセージ 2

莉乃はドクンと音が聞こえた気がした。


着信は3件とも予想通り誠だった。
もちろんメッセージも。

時間は23時12分
【今帰った。電話でないけど寝てる?】

【何かあった?】

そのメッセージを読むと、
ため息をついて、メッセージを入力した。

【ごめん、帰ってすぐ寝てた】
それだけ打ったが、時間も時間だ。

送信ボタンはもう少し後に押す事にした。

(何かあったじゃないよ……。自分が何かあったんでしょ? 逃げてても仕方ないな。きちんと自分で聞かないと……)


莉乃はそのまま夜が明けるのを見ていた。
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