副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
莉乃と誠は向いあってテーブルにつくと、お互い顔をあわせてクスリと笑った。
誠はビールを一口飲むと、茄子の煮びたしを口にすると嬉しそうに微笑んだ。
「俺、本当に茄子好きだな」
「本当に美味しそうに食べるね。」
莉乃もその誠の表情が嬉しくて、口元をほころばせた。
「こっちの煮魚は何?」
「カレイだよ」
「あっ、これも美味い」
「良かった」
次々と美味しそうに食べる誠を見ながら、莉乃もご飯を口に運んだ。
2人は食事も終わり、ソファに並んで座るとワインの続きを飲んでいた。
莉乃はそっと隣の誠に目を向けると、少し勇気をだして聞きたかった事を口にした。
「ねぇ、東洋商事のご令嬢とは会ったの?」
その言葉に誠は驚いた表情を莉乃に向けた。
「そこまで知ってたのか……」
「あの日、会ったんでしょ?」
莉乃は静かに言葉を発すると、誠の返事を待った。
「千堂に聞いた?」
「それは関係ある?」
莉乃はその答えに、少しムッとして誠を見た。
「いや。俺がきちんと莉乃に話さなかった事が悪いんだよな。千堂は関係ない」
誠も、莉乃の言いたい事が解りキュッと唇を噛んだ。
「……会ったよ。会っただけだ。本当に。親父に断るならきちんと会って断れって言われたから」
「そう。でもよかったの?断って」
莉乃は誠から目を逸らすと、小さく呟いた。
「どういう意味だ?」
思いもよらない莉乃の言葉に、誠は自分の声音が低くなったことが分かった。
「そんな怖い顔しないで。……私なんかより、会社の副社長としては彼女の方がいいのかと思ったから」
「お前はそれでいいの?」
誠はビールを一口飲むと、茄子の煮びたしを口にすると嬉しそうに微笑んだ。
「俺、本当に茄子好きだな」
「本当に美味しそうに食べるね。」
莉乃もその誠の表情が嬉しくて、口元をほころばせた。
「こっちの煮魚は何?」
「カレイだよ」
「あっ、これも美味い」
「良かった」
次々と美味しそうに食べる誠を見ながら、莉乃もご飯を口に運んだ。
2人は食事も終わり、ソファに並んで座るとワインの続きを飲んでいた。
莉乃はそっと隣の誠に目を向けると、少し勇気をだして聞きたかった事を口にした。
「ねぇ、東洋商事のご令嬢とは会ったの?」
その言葉に誠は驚いた表情を莉乃に向けた。
「そこまで知ってたのか……」
「あの日、会ったんでしょ?」
莉乃は静かに言葉を発すると、誠の返事を待った。
「千堂に聞いた?」
「それは関係ある?」
莉乃はその答えに、少しムッとして誠を見た。
「いや。俺がきちんと莉乃に話さなかった事が悪いんだよな。千堂は関係ない」
誠も、莉乃の言いたい事が解りキュッと唇を噛んだ。
「……会ったよ。会っただけだ。本当に。親父に断るならきちんと会って断れって言われたから」
「そう。でもよかったの?断って」
莉乃は誠から目を逸らすと、小さく呟いた。
「どういう意味だ?」
思いもよらない莉乃の言葉に、誠は自分の声音が低くなったことが分かった。
「そんな怖い顔しないで。……私なんかより、会社の副社長としては彼女の方がいいのかと思ったから」
「お前はそれでいいの?」