副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「あんまり煽んないで。莉乃」
莉乃は無意識に誠の均整のとれた体にきつく腕を回すと誠の唇を求めていた。

「だ…って…。もう……」
「まだダメ。だから煽んないで。もう少し莉乃の中にいたいから」

縋るような表情で誠を見つめた莉乃に、

「煽んないでって言ってるのに……」
その、莉乃の表情に誠はゾクリとし、ボソリと呟くと強く莉乃を抱きしめキスを落とした。

「莉乃…一生愛してるよ」

そう伝えると、深く莉乃の体に自分の体を埋めた。





「あーあ、泡が……」
莉乃はお風呂の泡がだいぶ流れてしまった水面を眺めた。

誠もクスクス笑いながらその様子を見ていた。
「いっぱいの泡に入る予定だったのに……」

「まだ、大丈夫だろ?」
誠はシャワーを勢いよく出すと、水面が激しく波立ち、泡が立ちだした。

「一緒にはいろっか?」
莉乃はバスルームの扉にもたれ、気だるく腕を組んで立っている誠に目を向けた。

(なに、その色気は…。本当に敵わないよ……)

はだけたバスローブから、均整のとれた裸体がチラッとみえ、緩やかにかかった前髪の奥に、澄んだ瞳があった。

「いや……恥ずかしい」

「いまさらだろ。そんなの」
誠は意地悪く笑うと、莉乃のバスローブの紐を引っ張りスルリと下に落として莉乃をバスルームへと引きずり込んだ。

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