副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
朝、俺は目を覚まし、腕の中で気持ちよさそうに眠る莉乃を眺めていた。
いつまで眺めていても飽きない。
でも…目を開けて俺を見て欲しい。

そんな欲求にかられ、そっと触れるだけのキスを落とす。
「うーん。」
少しした後、一番初めから引き込まれた瞳がゆっくりと開いた。

やばい!可愛すぎる。

そんな感情は微塵も見せず、余裕の表情で莉乃を見た。
「莉乃、おはよう。」
そのまま、莉乃の顔を引き寄せキスをした。

優しく何度もキスを繰り返す俺に、莉乃はクスクス笑いながら、
「待ち合わせに遅刻しちゃうよ。」

「いいよ。こうしてたい。」
俺は本当に思っていた。弘樹と香織ちゃんには悪いけど、今はこっちが優先だ。

そっと莉乃を組み敷くと、首筋に唇を寄せた。
莉乃の甘い声に俺のスイッチは完全に入ってしまった。

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