副社長には内緒!〜 Secret Love 〜

「緊張……するわよね。招待客のリストみたら」
香織も納得という顔をした。

「披露宴はもう、仕事だと思う事にした」
莉乃は覚悟を決めたように言った莉乃に、香織は少し困ったような表情を浮かべた。

「あれだけの会社の御曹司じゃ、仕方ないかシンデレラも大変だね」


「シンデレラって……。とりあえず、笑顔で卒なくこなす!」
莉乃は気合いを入れると、香織に笑顔を向けた。

今日は、いろいろと挨拶など、仕事関係のお偉い方の対応もある為、昨日は久しぶりに弟や両親とゆっくりする時間を誠が作ってくれた。

「あっ、昨日弘樹さん借りてごめんね、結構飲んだみたいだね」


「大丈夫、大丈夫。ご飯作らなくてよくて助かったぐらい」
香織はニコッと微笑んだ。

そこへ、ドアをノックする音が聞こえた。

「莉乃さん、お時間です」

「じゃあ、莉乃また後でね。頑張れ!」
莉乃は香織に軽く手を振ると頷いた。
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