副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「ねえ、香織ちゃん。次の休みにどこか行こう?」
容姿からか、ナンパに慣れていそうな彼女だったが、思いのほかガードが厳しかった。
「うーん。でも……弘樹君のこと何もしらないし……」
ナンパをしてくる男には信用がないのかもしれない。簡単に遊ぶような女の子ではない事がわかり、俺はまた嬉しくなった。
「じゃあ、知ってよ。俺ナンパなんていつもなら絶対しないんだから」

「そんなの信じられないよ?」
少しお酒の入った潤んだ瞳で見られて俺はもう少しで暴走しそうだった。
そんな自分をなんとか抑えると、
「じゃあ、さっき一緒にいた莉乃ちゃんも誘おう?誠も一緒にさ」

先に帰ってしまった二人には申し訳ないが、もうなりふりなどかまっていられなかった。
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