副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「ふふ、これで誠さんを落とせるって」
「無理!無理!こんなの無理!」
黒と赤のレースの上下のセットを持った香織を見て、私は顔が赤くなるのがわかった。
「えー!これぐらい全然大丈夫だよ」
不満そうに自分にあてながら、香織は鏡を見ていた。
「面積少なすぎるでしょ……いろんな所がでちゃうよ……それに紐って……」
「この紐を取るのが楽しいんでしょ?男って」
「えー!」
不満げな声を上げる私を無視して、
「莉乃、おそろいにするよね?」
店員さんも真っ青の、顧客乗務員の完璧な笑顔を私に向けると、香織は私を見た。
「でも……」
「莉乃?」
「はい……」
有無を言わさない香織の圧力に負けて私は頷いていた。
「じゃあ、これお願いします」
すぐさま横にいた店員さんに伝えると、香織はニコリと笑った。
「これで素敵なバレンタインを迎えられるわよ。一生に一度のね」
「そう……?」
こういう事じゃなかったんだけどなと大きなため息をついた。
「無理!無理!こんなの無理!」
黒と赤のレースの上下のセットを持った香織を見て、私は顔が赤くなるのがわかった。
「えー!これぐらい全然大丈夫だよ」
不満そうに自分にあてながら、香織は鏡を見ていた。
「面積少なすぎるでしょ……いろんな所がでちゃうよ……それに紐って……」
「この紐を取るのが楽しいんでしょ?男って」
「えー!」
不満げな声を上げる私を無視して、
「莉乃、おそろいにするよね?」
店員さんも真っ青の、顧客乗務員の完璧な笑顔を私に向けると、香織は私を見た。
「でも……」
「莉乃?」
「はい……」
有無を言わさない香織の圧力に負けて私は頷いていた。
「じゃあ、これお願いします」
すぐさま横にいた店員さんに伝えると、香織はニコリと笑った。
「これで素敵なバレンタインを迎えられるわよ。一生に一度のね」
「そう……?」
こういう事じゃなかったんだけどなと大きなため息をついた。