副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「いいよ。こんな香織は珍しいし」
「だって……なんか、緊張しない?あの人たち」
「まあ、確かにね」
莉乃も少し考えた後頷いた。
「それに誠さん副社長なんてハイスペックすぎじゃない?モテそ。」
香織は肩をすくめると莉乃を見た。
「モテるよ」
日頃の誠を見ている莉乃は呆れたように言った。
「ねえ、莉乃?誠さんどこまで莉乃の事知ってるの?」
確認という感じで香織は莉乃に聞いた。
「何も知らない」
莉乃は真面目な表情を香織に向けた。
「……了解」
解ってるよといった香織に、莉乃もホッとした表情を向けて「ありがとう」と呟いた。