副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「おかえりなさいませ。こちら木下常務からです」

「ありがとう。コーヒーを貰える?」
資料を受け取り、その資料にチラリと目を向けながら誠は莉乃に声を掛けた。

「はい」
さっきの違和感は気のせいだろうと、莉乃は軽く首を振った。
そして、立ち上がるとコーヒーを入れる為に、給湯室に足を踏み入れると、先輩社員で常務の秘書の夏川と目が合った。

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