副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「わかった」
誠は資料を莉乃に手渡し、パソコンに向かうと、USBメモリーにデータを移動した。
「これ、その他のクライアントも会社の財務状況も全部入っているから」
「え?いいんですか?」
真剣な表情をした誠に、莉乃もジッと返事を待った。
「俺は、お前を信用してる」
お前という言葉を使った素の誠の言葉に、莉乃はドキッとした。
「セキュリティも強くしておく。それとこのファイルに入るパスワードはお前が決めろ」
莉乃は頷いてパソコンに向かうと、パスワードの設定画面を見つめた。
そしておもむろに、パソコンを操作するとパスワードを設定した。
そんな莉乃の姿をジッと誠は見つめると、
「莉乃」
急に名前を呼ばれ、莉乃はぱっと顔を上げた。
「お前、まだ何か俺に隠してるの?」
誠の表情からは、探るようなそれでいて少し面白がるような様子が見て取れて、莉乃も少し微笑むと、
「さあ?」
とだけ答えると、またパソコンに目線を戻した。
誠はふっと息を吐いて髪をかき上げると、
「お前には参るよ……」
そう言うとクックッと肩を揺らした。
誠は資料を莉乃に手渡し、パソコンに向かうと、USBメモリーにデータを移動した。
「これ、その他のクライアントも会社の財務状況も全部入っているから」
「え?いいんですか?」
真剣な表情をした誠に、莉乃もジッと返事を待った。
「俺は、お前を信用してる」
お前という言葉を使った素の誠の言葉に、莉乃はドキッとした。
「セキュリティも強くしておく。それとこのファイルに入るパスワードはお前が決めろ」
莉乃は頷いてパソコンに向かうと、パスワードの設定画面を見つめた。
そしておもむろに、パソコンを操作するとパスワードを設定した。
そんな莉乃の姿をジッと誠は見つめると、
「莉乃」
急に名前を呼ばれ、莉乃はぱっと顔を上げた。
「お前、まだ何か俺に隠してるの?」
誠の表情からは、探るようなそれでいて少し面白がるような様子が見て取れて、莉乃も少し微笑むと、
「さあ?」
とだけ答えると、またパソコンに目線を戻した。
誠はふっと息を吐いて髪をかき上げると、
「お前には参るよ……」
そう言うとクックッと肩を揺らした。