副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「莉乃、送ってく」
誠は、つい莉乃と呼んでしまった事に自分自身で気づいていなかった。
「でも……」
莉乃は、申し訳ない気持ちが沸き上がり、言葉を濁した。
「いいから。行くぞ」
少し強引な言い方の誠だったが、莉乃も誠の後を急いだ。
会社の駐車場に止まっていた誠の車に乗り込むと、莉乃はしばらく窓の外を眺めていた。
「あの……副社長」
「ん?」
「もちろん、社外への持ち込みはダメなの解ってるんですが、少し家で調べたいことがあるんです。少し、自宅へ仕事を持ち込ちこんでもいいですか?」
莉乃は、窓の外を見ていた顔を誠の方に向けた。
「会社じゃできない事?かまわないが、自宅では残業代も何もつけてやれないし」
誠は少し困ったような表情をみせて、チラリと莉乃を見た。
「そんなのはいいんです」
「専務の事、何か気になってるんだろ?」
「はい……」
「ありがとう。俺は嬉しいけど……ただ、あの資料はかなりの重要書類だから、お前のパソコンのセキュリティレベルで問題ないか……それだけが心配だな」
「……ですよね」
莉乃は少し間を置いた後、ごくりと唾を飲み込むと、意を決して言葉を発した。
「……見てもらっても大丈夫ですか?」
誠は、つい莉乃と呼んでしまった事に自分自身で気づいていなかった。
「でも……」
莉乃は、申し訳ない気持ちが沸き上がり、言葉を濁した。
「いいから。行くぞ」
少し強引な言い方の誠だったが、莉乃も誠の後を急いだ。
会社の駐車場に止まっていた誠の車に乗り込むと、莉乃はしばらく窓の外を眺めていた。
「あの……副社長」
「ん?」
「もちろん、社外への持ち込みはダメなの解ってるんですが、少し家で調べたいことがあるんです。少し、自宅へ仕事を持ち込ちこんでもいいですか?」
莉乃は、窓の外を見ていた顔を誠の方に向けた。
「会社じゃできない事?かまわないが、自宅では残業代も何もつけてやれないし」
誠は少し困ったような表情をみせて、チラリと莉乃を見た。
「そんなのはいいんです」
「専務の事、何か気になってるんだろ?」
「はい……」
「ありがとう。俺は嬉しいけど……ただ、あの資料はかなりの重要書類だから、お前のパソコンのセキュリティレベルで問題ないか……それだけが心配だな」
「……ですよね」
莉乃は少し間を置いた後、ごくりと唾を飲み込むと、意を決して言葉を発した。
「……見てもらっても大丈夫ですか?」