ダステインフォフマンになれなかったあなたへ
ダステインフォフマンになれなかったあなたへ
初めて会ったとき、博は髪をロングにして、さながらロックバンドの歌手だった。

私と博は、音楽堂というCD屋さんで出会った、「初めまし、て新しく入りました、里香です」「あ、どうもはじめまして」

彼の周りには、いつも取り巻きがいた、初めて見た印象は、(きれいな人)普通男の人だったら、かっこいいとかハンサム、なんだけど私の印象は(きれいな人)だった。


音楽堂、そこはマニアックから、普通のCDから置いてある、CDショップだった。


次第にバイトの日数が増えてきて、私と博は打ち解けて行った、(私この人好きかも)そうある日思った


でも取り巻きが多くて、私のことなんて、眼中にないだろうなって思ってた、あの日が来るまでは。

「ねえ」「村上って人知ってる?」「ああ彼氏」「どんな子って聞きに来たよ」「ええっ?」A型らしいと言えばA型らしいけど、なんか嫌。


「で、どうやって答えたの」「適当に答えた」「何か嫌だね職場まで来て聞き込み?」


次第に心が博に傾く自分がいた、物腰が柔らかくて、透き通った髪の色をした、博きれいな人。


週に2回くらい、デート?私はまだ・・・・友達の延長だと思ってた。


彼は、付き合ってるって思ってたかもしれない、いつも、電話はこちらから。

向こうからはかけれない、なぜなら電話番号は教えなかった、そのころの私は、用心深くちょっとや、そっとじゃ男性に電話番号は、おしえなかった。


気が向くと、電話していろんなところに、遊びに行った。今考えると彼は私とデートしてるつもりだったんじゃないのかと、思うようになっていった。


相手の気持ちに気付かずに、ずいぶん傷つけた。


そうこうするうち、彼はレイコウ堂をやめた。前後して私もやめた。


それからも、おつきあいは続いてたただし、清い手も握らないおつきあいだった。



< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop