さよならをあなたへ。
私は佐々木陽奈乃(ささきひなの)。


もうすぐ、大学3年生になる。


今日は、サークルの飲み会。


そんな今日。幼なじみがいなくなった。


幼なじみを送り出してから、私はここにいる。


絶対に暗くなる。そんなことは分かっていた。そんな日のサークルの飲み会に、私が行って良いものか。迷いに迷った。


今日来たのは、ちっぽけなただのプライドだ。幼なじみがいなくてもやっていけるっていう。


幼なじみから、留学することを伝えられたのは、私が最後だったそうだ。

本人から、そう伝えられた。


私は、幼なじみにとって、そんなに頼りない存在だったのだろうか。
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