2度目の初恋〜ハイスペック男子は再び〜
仕事にやりがいは感じてるし、大きな仕事の手伝いを任されると信用されてる気がして嬉しくもなる。
でも私はもともと要領がいい方ではなくて‥‥
私、白城 真帆(しらぎ まほ)は
短大卒業後にこの会社で働き始めて、
今年で入社してから、5年目。
部署は入社してから、ずっと総務部でお世話になっている。
自然と恋人も出来るだろうと思っていたら、
年々仕事でいっぱいいっぱいになって恋愛どころじゃなかった。
違う、これは言い訳なのかもしれない‥‥
私は片思いしていた彼のことを
過去にしたくないだけなのかもしれない。
地元で就職したであろう彼とは、もう会うことなんて無いのに…
もう、私の中では過去の人になってると思ってた。
高校時代にずっと好きだった人、
私の中で会わないうちに彼の存在も風化したと思っていたのに…
本当に好きだったからこそ、過去の人にはなってくれないのかな。
きっと、今も彼の姿を見れば、あの切なくて甘い気持ちが蘇るのかもしれない。
きちんと告白して、振られておけば、もっと早く忘れられていたのかも。