JUNP!!
賢そうな顔をした生徒ばかりで
優秀クラスなだけある。空席が
いくつか目立つが、具合でも悪い
のだろう……

簡単に自己紹介を終え、
朝のHRは難なく終わった。

そんな中、1人の生徒が遅れて
教室に入ってきた。

「神山、遅刻するなって言った
だろう?」高杉の言葉に軽く
頷いて、その生徒は席についた。

「彼が学級委員長の神山です」
高杉は言った。

整った顔立ちに淡い茶色の髪。
学年トップの成績を誇るという
生徒、神山葉崇。

葉崇は爽悟には目もくれず、
自分の席に着いてしまった。


「高杉先生、欠席の生徒は…」
職員室へ戻り、出席簿の書き方を
教わっていた爽悟。

桐谷音緒、佐々木澪、橘梁太郎。
この3人が欠席のようだ。

「青木先生、彼らに関わらない
方がいいですよ?」数学担当の
嶋崎から不意に言われた。

「神山葉崇、桐谷音緒、佐々木澪、
橘梁太郎。この4人はこの学園の
クズですよ」

成績は常に学年上位で、クラス
や学園の役員も務め、親は企業
の社長など、親の力もある。

金には一切不自由は無く、成績
もかなり優秀。

一見、優秀で模範的な生徒である
のはずなのだが……
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