JUNP!!
「学級委員長の神山葉崇って、
君のことやろ?」聞き慣れない
声が聞こえた。
ワックスで立てた短めの黒髪に
緩めたネクタイ。だらしなく、
スーツを着ている。
規律厳しいこの学園の教師とは
思えない姿。
「俺は爽悟。青木爽悟」
葉崇は一瞬顔を向けたが、見ない
ふりをした。
「なぁ!中学ん時、バスケやって
たんやろ?俺も…」爽悟が話を
続ける中、葉崇は下へ飛び降り、
爽悟を睨みつけた。
「勝負しようや、1on1」爽悟は
ボールを差し出した。
「ボールやるよ。俺がとったら、
桐谷音緒と佐々木澪のこと……
教えてくれへん?」
挑戦的な瞳を投げかける爽悟。
「ほら!」とボールを投げられ、
思わず、キャッチしてしまった。
『……葉崇!!』また…アイツの
声がして、脳裏に刻まれた最悪な
記憶が甦ってくる。
「葉崇…?」構えていた爽悟
だが、葉崇の手からボールが滑り
落ちた。
葉崇は黙って、歩き出し、爽悟の
脇をすり抜けようとしたが、腕
を掴まれ、立ち止まった。
「……俺達に構うな」葉崇は、
そう言って、乱暴に爽悟の腕を
振りほどき、ドアの向こうへ
消えた。
君のことやろ?」聞き慣れない
声が聞こえた。
ワックスで立てた短めの黒髪に
緩めたネクタイ。だらしなく、
スーツを着ている。
規律厳しいこの学園の教師とは
思えない姿。
「俺は爽悟。青木爽悟」
葉崇は一瞬顔を向けたが、見ない
ふりをした。
「なぁ!中学ん時、バスケやって
たんやろ?俺も…」爽悟が話を
続ける中、葉崇は下へ飛び降り、
爽悟を睨みつけた。
「勝負しようや、1on1」爽悟は
ボールを差し出した。
「ボールやるよ。俺がとったら、
桐谷音緒と佐々木澪のこと……
教えてくれへん?」
挑戦的な瞳を投げかける爽悟。
「ほら!」とボールを投げられ、
思わず、キャッチしてしまった。
『……葉崇!!』また…アイツの
声がして、脳裏に刻まれた最悪な
記憶が甦ってくる。
「葉崇…?」構えていた爽悟
だが、葉崇の手からボールが滑り
落ちた。
葉崇は黙って、歩き出し、爽悟の
脇をすり抜けようとしたが、腕
を掴まれ、立ち止まった。
「……俺達に構うな」葉崇は、
そう言って、乱暴に爽悟の腕を
振りほどき、ドアの向こうへ
消えた。